お見合いパーティー体験小説 MAX clip
噛みあわない会話
「んーどっちかいうと好きな方ですね。」「でも大人になってからですよ。ゴーヤが好きになったのは。」「僕はいまでも苦手ですね。ニガウリは文字通り苦いので。あ、でもビールは好きですけど。」「あ、あたしも好きですよビール。何派ですか?」「はい。どちらかというとスタウトですね。あのコクというか凝縮された甘みと苦味のクロスがいいですよね。」「・・は、はぁ。あたしサッポロ派なんですよ。スッキリ飲めるんで。」「え?あ、そっちの趣味をお聞きだったんですか?」「あ、ごめんなさい。」うーん、微妙に話し合わないなぁ。悪い人じゃなさそうなんだけど。別に鼻にかけてるわけでもなさそうなんだけど、あたしには鼻につくなぁ。「今度素敵なお店紹介してくださいね。」一応言うといた。
「あの、お休みの日って何されてるんですか?」「あ、その・・・まぁ、なんとなく・・・過ごしています。」「え?なんとなくってお買い物とか?」「あ、はい。普段あんまりしないんで。まとめてしますね。」うーん、さすがにコンビニ行く程度とは言えないなぁ。「私もお買い物好きですよ。お友達とよく行きます。あ、次お話される子なんですけどね。」「あ、そうなんですか。じゃあ、今日も。」「はい。お昼からぼちぼち見てまわりましたよ。夏物いろいろありました。なんか雑誌とかに影響されてついつい着てみたりとかするんで時間かかりましたねぇ。」男性向けファッション誌なんて一度も読んだことがない。このテの話はついていけそうにないなぁ。「そうですね。男物の服買う時って割と勘で選ぶんで早いですね。」「直感でドンピシャって感じですか?」「はい。まぁ、だいたい直勘です。失敗もありますけど。」「そんな時どうするんですか?」「そりゃ着ますよ。失敗したのは僕だし。だから着るのも僕です。」「えー私だったら失敗したって思ったら二度と着ませんねぇ。オークションとかに出しちゃいそう。」あれ?僕って考え方古いんかな?司会者が時間切れを告げる。中途半端に会話が途切れたが内心はホッとしていた。
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