お見合いパーティー体験小説 MAX clip
お願いだから届いて
「お疲れ様でした。以上でフリートークを終了いたします。それでは早速答合わせに参りましょう。」司会者がインプレッションチェックシートに書かれた各アルファベットの意味をそれぞれ発表していく。3分の1くらいはよい印象を持ってくれているようだ。最後の彼は・・・ちょうど真ん中の印象だった。「うーん、真ん中かぁ。すごい微妙やわぁ。どうしよう?」
「うわぁ、どうせダメだろうと思ってたけどやっぱりあんまりよくないなぁ。ダメな方に近い評価ばっかりだ。でも、2人だけ好印象もってくれてるみたい。ちょっと嬉しいなぁ。あ、さっきの女性好印象つけてくれてる。」
「それでは只今よりメッセージカードをご記入ください。」いよいよフリートークの結果を受けてメッセージを書く時間になった。何人を気にかけようが、枚数は決まっている。気の多い男性や女性は頭の中で自分なりの論理で選別を開始する中、谷村くんは2枚だけカードを記入した。内容は楽しく話してくれたお礼と好印象をつけてもらったことへの社交辞令だ。この時点で十分納得していた。「今日はいつもより充実した休日になったなぁ。」などと考え始めていた。
「うわぁ、どうしよう。どうすればいいの?このカードかなり重要なんじゃない?何を書いたら彼とあたしをつないでくれるかしら。とにかく連絡先書かなきゃ。えーと、でメッセージ内容は?ありきたりに『ありがとう』?それとも『このあとで会えませんか?』これはいきなりすぎるか。あー、時間が足りないよ〜。」悩んだ末に添えたメッセージは『またお会いしたいです。』だった。
「それでは男性の皆さんから女性の皆さんへメッセージカードをお届けいただきましょう。」司会者が促し、男性が気になる相手の元へ歩み寄ってゆく。一人で10枚以上のカードを集める人気の高い女性もいた。とてもオシャレに気を配っていた女性だ。谷村くんは最初に話した女性と最後に話した女性にカードを届けた。最後の1枚は記念に持って帰ることに決めた。
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